ねずみ大根とは・・・

2010.11月 046一説には江戸時代に長崎から薬用として伝来したとも云われ、古くから坂城町の一部地域で栽培されている地大根(辛味大根)です。形状は下ぶくれで短く、ねずみのような尻尾が付いているように見えることから、『ねずみ大根』(別名:中之条大根)と名付けられました。

平均的な大きさは根長15cm、根茎7cm、重さ250~300g程度で、現在はF1種(『からねずみ』という名称で品種登録)によって均一な形質の大根が栽培されるようになりました。

信州の地大根は、丸い葉が一般的ですが、この大根は京菜のような形の葉をしており、大根とは思えないほど、細い切れ葉に特徴があります。

また昔から「鍬で耕せば火花が散るような小石混じりの畑」がこの大根の栽培に適しているとされ、他の土地では本来の味や形にはならないといわれています。

そのため、肉質は綴密で硬く、舌触りが良好で、地元では漬け大根のほかに、おろし大根やそばの薬味、おしぼりうどん用の大根として利用されています。

「おしぼりうどん」の魅力は?

11月になるとねずみ大根自身が寒さから身を守るめ、内部に澱粉質を蓄えるため、辛さ以外の奥行きのある独特な味になります。
これが坂城町で俗に云われる「あまもっくら」とした味で、辛さの後からほのかに感じる甘さが特徴です。

そして、このねずみ大根の代表的な食べ方はなんといっても「おしぼりうどん」に尽きるでしょう。

ねずみ大根のしぼり汁に味噌のほか、ネギやかつお節、クルミなどの薬味をお好みで入れ、釜上げうどんをその汁に浸けて食べる簡素な料理ですが、これを食べると口の中に辛さが広がり、汗をかくほど体全体が温まってくる地域を代表する伝統食です。

俳人松尾芭蕉が更科紀行の中で「身にしみて大根辛し秋の風」と詠んでいるように、旅の途中、芭蕉もこの地でおしぼりうどんを食べたとか。ぜひご賞味ください。

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